全音の感覚を掴むためのトレーニングです。
全音とは、1オクターブを12等分した時の、2つ分の音に該当します。歌唱において、全音の移動は非常に多く、この全音の移動の感覚をしっかりと身に付けることで、優れたピッチで歌うことができるようになります。
本レッスンで大事なことは、歌において「全音上がる」時、喉の感覚がどのように変化するかをしっかりと記憶することです。
歌のピッチが悪いと感じる時、自分がどのようにピッチを取っているか、改めて考えてみると良いかもしれません。ピッチの甘い傾向のある人は、以下のようにピッチをしゃくり上げて取る癖があることが多いです。
もちろん、テクニックとして使用するのは良いですが、常に下から音程をとってしまう癖がある場合は注意しましょう。
しゃくり上げてピッチの取る場合、正しいピッチを把握するために「自身の耳」を頼りにしていることが多いです。
声を出して、そのフィードバックを自分の耳で確認し、正しい音程に到達したらピッチの上昇を止める、というフローでピッチを当てにいくことになります。
このピッチの取り方だと、モニター環境の悪い環境だと途端にピッチが外れるようになってしまいます。なぜならば、そのような環境では、自分の声が正しい音程に当たっているかを耳で確認できなくなってしまうからです。
このような状態を避けるために、本レッスンでは音をしゃくり上げず瞬時に音程を当てることを意識して発声するようにしましょう。
上記画像のように、多少音程が上から入ってしまっても構いません。極力耳に頼らず、発声の感覚で全音を当てられるように練習しましょう。