人気のJ-Popでもよく使われているウィスパーボイス。具体的にはどのような声なのでしょうか。この記事では、ウィスパーボイスを使っている歌手や、その出し方、誰でもできる練習方法を紹介します。
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ウィスパーボイスとは、ささやき声のような、息の多く混ざった発声方法を指します。
歌の中にウィスパーボイスを取り入れると、切なさや優しさ、色気などを表現したり、抑揚をつけたりすることができます。
ウィスパーボイスを活用すると、どのような歌声に仕上がるのでしょうか?
ここでは、ウィスパーボイスを取り入れている日本人歌手を女性編・男性編に分けて紹介します。カラオケでも人気の曲ばかりなので、参考にしてみてください。
Aimerは、曲調に合わせてさまざまなテクニックを取り入れているアーティストです。THE FIRST TAKEで披露したカタオモイでは、曲全体に美しいウィスパーボイスが使われており、愛おしい気持ちや切なさが感じられます。
カラオケで人気のYOASOBI。歌の中で部分的にウィスパーボイスを使うケースも多く、「夜に駆ける」の中でも、冒頭の「さよならだけだった」などで活用されています。軽快なリズムの中にウィスパーボイスを使うことで、切なさや抑揚を出している例です。
ドラマ主題歌でたびたび話題となるUruは、透き通るような歌声が特徴です。しっとりとしたウィスパーボイスを活用することも多く、「中学聖日記」の主題歌である「プロローグ」でも、Aメロで使用されています。
1999年にリリースされた、宇多田ヒカルの「First Love」。この曲を元にしたドラマが2022年に配信されたことで、再び人気に火がつきました。「First Love」では、Aメロの最初のフレーズやBメロに、ところどころウィスパーボイスが使われています。
がなり声のようなハスキーな発声が印象深い優里も、ウィスパーボイスを活用する歌手の一人です。「ドライフラワー」のAメロでは、主人公の女性の切なさや諦めのような心情を、ウィスパーボイスで表現しています。
複数のテクニックを組み合わせながら、共感を集める切ない楽曲を歌い上げるSaucy Dog。「シンデレラボーイ」のAメロは、主人公の女性が、まるでため息をついているようなウィスパーボイスで構成されています。
美しい高音が印象的なKing Gnu。代表曲の「白日」では、これぞウィスパーボイス!という発声が、Aメロで行われています。再現したくなって、カラオケでチャレンジしてみたという方も多いのではないでしょうか。
伸びやかな声が特徴的で、カラオケで歌う人も多いOfficial髭男dism。ドラマ「silent」の主題歌である「Subtitle」では、Aメロにおいて、後悔するような切ない気持ちをウィスパーボイスで表現しています。
ウィスパーボイスの出し方は、お風呂に浸かったときに思わずもれる「はぁーーー」という声や、疲れて座るときの「ふぅーーー」という声に近いイメージです。
ウィスパーボイスの練習方法は3ステップ。以下で、具体的なやり方をお伝えします。
まずは、ウィスパーボイスの発声の感覚をつかみましょう。ステップ1には2つのやり方があります。次の2つから、自分のやりやすいと感じるやり方を選んでください。
先に息を吐いて、そこに声を足していく練習方法です。
まず、寒い日に手を温めるような感覚で、「はぁーーー」っと深く息を吐き出してみます。このときはまだ声は出しません。
深く息が吐けたら、次は声の成分を足していきます。息の量は保ったまま、一緒に少しだけ声を出すイメージです。
これができたら、次は声を出す量をもう少しだけ増やします。徐々に声の量を増やしていき、息と声の割合が、50%ずつになるところを目指しましょう。
やり方①とは逆で、先に声を出してから、徐々に息を足していく練習方法です。
まずは自分の出しやすい音程で、「はぁーーーー」と声を出しましょう。
次に、同じ高さで声を出しながら、少し息を混ぜてみます。それができたら徐々に息の量を増やしていき、声と息の割合が50:50になるように調整しましょう。
ステップ1でウィスパーボイスの感覚がつかめたら、その声で音程をつけて発声できるように練習します。
練習するときは、ウィスパーボイスを出しながら、音程測定アプリで自分の声をチェックしましょう。
今回は、ボイトレアプリの「Voick」を使います。アプリを開いたら、まず「Voick公式コース」を選択しましょう。
コース一覧の1番上にある、「初めてのボイストレーニング」をタップします。
複数のレッスンがあるので、その中から「メロディに乗せて「A」」を選びましょう。「きらきら星」を「あ」の音で歌うレッスンです。
レッスンの詳細が出てくるので、画面下にある「レッスンを聞く」のボタンを押してください。
スタートを押すと、声の測定が始まります。
まずは1音目の参考音が流れるので、音程を確認しましょう。
参考音が終わったら、続けて早速歌ってみます。
基準となる音が緑色で表示されるので、線に合わせてウィスパーボイスで発声してください。
自分の発声した声が青い線で表されるので、緑の線に沿って音程が取れているか、確認しましょう。
曲が終わると、採点画面が表示されます。音程の正確性が出るので参考にしましょう。
※ウィスパーボイスで発声する場合、息の成分が多すぎるとうまく計測できないことがあります
「もどる」をタップすると、今測定した音声を見直すことができます。
もどるをタップしたあとに「▶︎」ボタンを押して、録音された自分の歌声の音声と、青い線の動きをチェックしてみましょう。
ウィスパーボイスを出しながら安定して音程を変えられるまで、繰り返し練習します。余裕があれば、他のレッスンに挑戦するのもおすすめです。
▶︎ボイトレアプリ「Voick」でウィスパーボイスを練習してみる
ウィスパーボイスで音程をつけるイメージがつかめたら、実際の曲に取り入れます。
取り入れるときは、ウィスパーボイスが活用されている歌を聴いて真似をするのが効果的です。
先ほど使ったボイトレアプリ「Voick」には、自由に音声の測定・録音ができる「歌声解析モード」もあります。
アプリを使って、自分の声を目と耳でチェックしながら、歌手の歌声と聴き比べてみましょう。
うまく真似ができるようになったら、自分の好きな箇所でウィスパーボイスを使ったり、カラオケで取り入れてみたりするとよいでしょう。
ステップ1〜3の練習方法を実施したのに、ウィスパーボイスがカラオケでうまく出せない、難しいと感じるケースもあるでしょう。
その場合は、肺活量が足りていない可能性があります。
ウィスパーボイスは通常の歌い方と比べて、息を多く含む発声方法です。そのため、普段歌うときよりも吐き出す空気が多く、肺活量が少ない人は息が足りなくなります。
肺活量を鍛えるには、腹式呼吸をマスターするのがおすすめです。腹式呼吸のやり方や練習方法は、こちらの記事を参考にしてみましょう。
ウィスパーボイスとは、ささやくような息の多い発声で、歌に使うと切なさや抑揚を表現することができます。
出し方自体は、日常で「はぁーーー」っと息を吐きながら声を出す感覚に近いため、比較的再現しやすいでしょう。
しかし、音程をつけて発声しようすると難しく感じたり、息が足りなくなったりと課題も出ます。
そのため、自分がどんな声を出していて、どんな音程なのか、目と耳で確認しながら練習することが大切です。
ボイストレーナーがいない1人での練習の場合は、ボイトレアプリを活用しましょう。
繰り返し自分の声を振り返りながら練習することで、ウィスパーボイスの習得につながります。