完全5度リップロール

レッスンの概要

リップロールで完全5度の上昇、下降を繰り返すレッスンです。リップロール行うことで、喉の周りの筋肉に不要な力が入っていない状態、つまり発声時の適切なポジションを見つけることができます。リップロールでの発声状態をしっかりと意識し、そのリラックスした感覚を記憶するようにしましょう。また、途切れなくリップロールを行うには、呼吸のコントロール能力も必要となります。

このレッスンでは、低い音域から高い音域にかけてリップロールを行いますが、タングトリルのレッスンと同様に、ピッチの正確さや、声区(チェスト、ヘッド)などといったことはあまり考えず、とにかく全ての音域においてリラックスして実施することが重要です。途中で声がひっくり返ってしまっても構いません。決して、高い音域に入ったからといって、無理して力んだりしないように注意しましょう。

また、慣れてきたら、全ての音域において、同じ声質になるように意識しながらリップロールを行うと良いでしょう。

また、リップロールではその性質上、Voickでは正確なピッチが計測できない可能性がありますのでご注意ください。

リップロールのコツ

リップロールがうまくできないときは、左右の手の人差し指を、唇の両端より少し外側の頰に優しく置いてみてください。そして、少しだけ指で頰を押し上げることで、リップロールを指でサポートすることができます。
また、リップロールは唇が乾燥していると難易度が上がります。唇に湿度を与えることで、リップロールがやりやすくなります。