「カラオケでロングトーンの判定がされない」「どうやったら長く震えずに声が出せるのか」「そもそも何秒くらい出せるといいの?」など、疑問をお持ちではないですか?
この記事では、ロングトーンの出し方から目安の長さ、練習方法まで具体的に紹介します。
今、ボイトレアプリを使って自分ひとりでボイストレーニングができることをご存知ですか? 自分の歌声を可視化しながら豊富なトレーニングができるので、驚くほど歌が上達すると話題のアプリ。ロングトーンの長さの計測やレッスンもできます。
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ロングトーンとは、声や音を安定して長く出し続けることをいいます。歌を歌う上で、ロングトーンを身につけるとさまざまなメリットがあります。
ロングトーンを身につけて使いこなすと、次のような効果が生まれます。
「ロングトーン」と聞くと、何秒くらいの発声をイメージするでしょうか? ここでは、目安となる秒数を紹介します。
秒数 | ロングトーンの評価 |
---|---|
〜4秒 | 短い |
5〜9秒 | 一般的 |
10〜14秒 | 一般より少し長い |
15〜19秒 | 一般より長い |
20〜29秒 | とても長い |
30〜39秒 | 素晴らしいロングトーン |
40〜49秒 | 驚きのロングトーン |
50秒〜 | 記録級 |
5〜9秒ほどのロングトーンは、比較的出しやすく一般的といえます。
ロングトーンを身につけて、歌の中で活用したいと考える場合は、15秒ほどを目安に練習するとよいでしょう。
ボイストレーニングアプリ「Voick」を使うと、自分のロングトーンをリアルタイムで測定することができます。
「Voick」の「歌声診断機能」から「ロングトーン」を選択すると、計測が可能です。
診断結果に「ロングトーンの長さ」と「音程の安定感」が表示されるので、毎日チェックしてみてください。
ロングトーンは、単に声を長く出せばよいというわけではありません。美しいロングトーンを出すには、次の3つのコツをおさえましょう。
ロングトーンには、「正しい発声」が欠かせません。「正しい発声」をするためには、声帯を適切に閉じる必要があります。
「声帯を閉じる」とはどのような状態を指すのか、ここでは風船の例で説明していきます。
まず、空気をいっぱいに溜めた風船の「口」を握っているところをイメージしてください。「できるだけ長い時間、風船の中の空気を途切れることなく外に出し続けてください」と言われたら、あなたはどう対応しますか?
おそらく、一気に手を離してしまわず、口の部分を少しだけ開いて、調節しながら空気を出すのではないでしょうか。
空気を途切れさせてはいけないので、口を閉じすぎてはいけません。だからといって口を開きすぎると、中の空気がいっぺんに抜けてしまいます。
この、風船の口の開き具合を調節する状態が、「声帯を適切に閉じる」状態です。声帯を適切に閉じると、正しい発声ができ、綺麗なロングトーンが出しやすくなります。
ロングトーンには、息の量のキープも欠かせません。コツ①に引き続き、風船の例で考えてみましょう。
先ほどと同様に、「空気をいっぱいに溜めた風船から、出来るだけ長い時間空気を出し続ける」ところをイメージをしてください。
空気を抜くとき、ちょうどよいと感じる風船の口の開き具合が見つかったら、そのままキープしますよね? 無闇に空気を出す量を増やしたり、減らしたりせず、一定に保てるように力を調節するかと思います。
これが、「息の量を変えずに保つ」状態です。またこのとき、最初に風船に溜め込む空気の量は、できるだけ多い方がよいと考えるでしょう。
はじめにできるだけ多くの空気を溜め込み、一定の量を保って排出する。この一連のコントロールを、自分の「肺」でも再現できるように、発声の際にイメージします。
3つ目のポイントは、「音程を揺らさない」ことです。
コツ①と②がきちんと身につけば、自然と音程も揺れにくくなります。声帯や息の量のコントロールが不安定なままでは、肺の中の呼吸が少なくなったときに、音程も不安定になりブレてしまうのです。
また、体が動くと息の量や音程がブレやすくなるため、動きを止めて発声するようにしましょう。
上記3つのコツを踏まえて、アプリでロングトーンを身につける練習方法を紹介します。
ロングトーンは、ボイトレアプリ「Voick」の「ロングトーン習得コース」で鍛えることが可能です。ここでは、その一部をピックアップしてご紹介します。
呼吸の方法には、「腹式呼吸」と「胸式呼吸」があります。日中、私たちが行っている呼吸のほとんどは「胸式呼吸」です。それに対して「腹式呼吸」は、寝ている間に行うことの多い、横隔膜を大きく動かす呼吸を指します。
ロングトーンで安定した発声を行うためには、呼吸のコントロールが必要となります。「腹式呼吸」は、呼吸のコントロールを行ううえで非常に重要です。
ボイトレアプリ「Voick」の公式コース、ロングトーン習得コースの中に、「腹式呼吸のトレーニング」があるのでさっそく開いてみましょう。
レッスンを始めると、リズムに合わせた呼吸の指示が流れます。
練習方法を踏まえながら、アプリの画面に合わせてトレーニングしてみましょう。
この練習をするときには、肺や肩が動かないように注意してください。
腹式呼吸は、横隔膜を使った呼吸法です。お腹や腰など、ウエスト周りに空気を溜めるようなイメージで呼吸を行ってみましょう。
最初はお腹に手をあてたり、仰向けになって練習するのがおすすめです。自分のお腹周りが動いていることを確認しながら、呼吸を繰り返しましょう。
毎日1分間のトレーニングを続けると、横隔膜を使った深い呼吸が身についてきます。
ボイトレアプリ「Voick」で腹式呼吸のトレーニングをする▶︎
さらに呼吸のコントロールを身につけるために、「ドッグブレス」を行います。ドッグブレスとは、犬のような「ハッハッハッ」という短い呼吸です。
ボイトレアプリ「Voick」の公式コース、ロングトーン習得コースから、「呼吸で支えをつくる」というレッスンを選びましょう。
レッスンを始めると、リズムに合わせた呼吸の指示が流れます。
具体的な流れはこちらです。
アプリの画面に合わせてトレーニングしてみましょう。自分の声が青い線でリアルタイムに表示されるので、基準となる緑の線とタイミングが合っているか見比べながら進めてください。
ボイトレアプリ「Voick」でドッグブレスのトレーニングをする▶︎
次に、ドッグブレスの後にロングトーンを行うトレーニングです。ボイトレアプリ「Voick」の公式コース、ロングトーン習得コースから、「支えのあるロングトーン」を選びましょう。
レッスンを始めると、リズムに合わせた呼吸の指示が流れます。
具体的な流れはこちらです。
アプリの画面に合わせてトレーニングしてみましょう。自分の声が青い線でリアルタイムに表示されるので、基準となる緑の線とタイミングが合っているか見比べながら進めてください。
練習の際には、単に声を伸ばすだけではなく、風船の例を踏まえた安定した発声を目指しましょう。
ボイトレアプリ「Voick」でロングトーンのトレーニングをする▶︎
呼吸がコントロールできるようになったら、さまざまなロングトーンに挑戦します。ボイトレアプリ「Voick」の公式コース、ロングトーン習得コースに、いくつものロングトーンのレッスンがあるのでチャレンジしてみましょう。
同じ音でのロングトーンや、高さを変えたロングトーン、ロングトーンでのビブラートなど、いろいろなレッスンがあります。
これらのレッスンを開始すると、基準となる音に対して、自分の声が青い線で可視化されます。声にブレがないか確認しながら練習しましょう。
発声中と発声終了時に、採点結果が表示されます。こちらも参考にしてみてください。
ボイトレアプリ「Voick」でロングトーンのトレーニングをする▶︎
ボイストレーニングアプリ「Voick」を使うと、自分のロングトーンをリアルタイムで可視化・計測することができます。
ロングトーンの長さは、アプリ右下の「歌声診断」から計測可能です。
音程が安定しないと、ロングトーンとして認識されないので注意しましょう。
計測が終わると、診断結果の画面が表示されます。結果には、「ロングトーンの長さ」と「音程の安定感」が表示されます。
できるだけ少ない音程のブレで、長い時間発声できるようになると理想的です。
定期的に自分のロングトーンの長さを計測してみてください。
「ロングトーンの計測」のほかにも、「音域の測定」「ビブラートタイプの測定」「音程の正確性診断」などの機能があります。日々自分の状態をチェックしてみましょう。
高い音になるほど、ロングトーンが出しづらいと感じる人もいるでしょう。
高音でのロングトーンで声が震えてしまう場合は、息の量が安定していない可能性が高いです。
高音域では、声帯の閉じや呼吸のコントロールが難しくなります。声帯の閉じや呼吸のコントロールが不安定だと、ロングトーンにチャレンジしても声が震えてしまいます。
その場合は、「そもそもその音を、ロングトーンではなく短い音でも出せるのか」確認してみてください。短い音でも出しづらい場合は、まずその音の高さが出せるように、音域の拡張トレーニングをする必要があります。
ロングトーン自体を身につけたいと考えている場合は、無理に高音で練習するのではなく、自分が余裕を持って出せる音程でトレーニングするとよいでしょう。
ここでは、ロングトーンが活用されている楽曲を紹介します。
Superfly / 愛をこめて花束を(参考 1:48〜)
女性のロングトーンの例です。
スピッツ / 楓(参考 1:28〜)
男性の高い音程でのロングトーンの例です。
L’Arc~en~Ciel / HONEY(参考 1:40〜)
裏声でのロングトーンの例です。
絢香 / 三日月(参考 1:20〜)
サビでロングトーンが活用されている例です。
ロングトーンは、メロディの最後に入れるケースが多い技法です。メロディの終わり方は歌い手によってさまざまですが、代表的なものには以下の3種類があります。
歌手の中には3のように、最初は音をまっすぐ伸ばし、最後にビブラートをかけて歌に深みを出す人もいます。真似してみたいと感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかしビブラートは、横隔膜や声帯のコントロールができないと綺麗に出すことができません。
まずは、1のまっすぐ伸ばすロングトーンを習得してから、2や3にチャレンジすると、ビブラート部分も安定しやすくなります。
3の場合は、ビブラートを出す・出さないのコントロールも必要です。以下の記事も参考に、ビブラートの練習に取り組んでみてください。
カラオケの採点機能にも、ロングトーンの判定があります。カラオケの採点で高得点を目指すには、音程やリズムだけでなく、ロングトーンのような表現力も必要です。
ロングトーンの採点は、正しい音程で、安定した発声がキープできているかにより判定がなされます。そのためこれまでお伝えしたように、カラオケでもやはり、
の3つのコツが重要といえるでしょう。
この3つは、1日で身に付くものではありません。日々のトレーニングによって強化されるので、欠かさず練習を続けてください。
ボイトレアプリ「Voick」でロングトーンのトレーニングをする▶︎
ロングトーンを身につけるには、声帯を適切に閉じることによる「正しい発声」や、「息の量のコントロール」が欠かせません。これらを駆使するためには日々のトレーニングが欠かせませんが、習得できれば表現の幅をぐっと広げることができます。
1日数分の積み重ねが成果につながるので、ぜひチャレンジしてみてください!