カラオケ採点で出てくる「こぶし」とはどのようは意味で、どんな出し方をするのでしょうか。
この記事では、ビブラートとの違いやこぶしの出しやすい曲、こぶしが多い場合の注意点など詳しく紹介します。
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こぶしとは、歌の中で音程を瞬間的に上下させるテクニックを指します。本来の音程を出したあとで一回だけ高い音に上げて、すぐに戻すイメージです。
カラオケ機器のDAM公式サイトでは、こぶしについて次のように説明されています。
「こぶし」とは、基本となる旋律の中で音を細かく動かす装飾音的な節回しのことを言います。
「こぶし」は演歌や民謡で使われる技法のイメージがありますが、最近のJ-POPにもこぶし的な節回しが使われています。こぶしを回して歌に華を添えてみましょう!
引用:精密採点“キホンのキ!”③「こぶし」
実際のDAMのカラオケ採点画面では、以下のようにこぶしがカウントされており、「表現力」の一つの要素となっています。
DAM公式の説明にもあるように、本来こぶしは演歌などでよく使われる手法です。
しかし、J-popでは細かいテクニックを組み合わせて歌い上げるアーティストも多いため、演歌以外でもこぶしが活用されるケースはよくあります。こぶしを入れることで、力強さが増したり華やかな印象になったりと、歌に個性が出る効果があるのです。
こぶしは採点結果にも影響しますが、機種によって加点の基準は異なります。「抑揚」や「しゃくり」の方が加点傾向が強い機種もあれば、複数の表現力の要素を組み合わせて加点数値を決める機種もあるようです。
こぶしは、素早く音程を上下させる必要があるため、慣れるまでは難しいテクニックです。
カラオケでなかなかこぶしが出ないという人は、まず、母音を2回重ねる感覚で発声してみましょう。たとえば、「た」という文字にこぶしを入れたいときは、「たああ」と歌うイメージです。
「た」の音を基準にして、1回目の「あ」を少し高い音程に上げ、2回目の「あ」は「た」と同じ音程まで戻します。
このときに重要なのは、音がきちんと上下しているかを、自分の目と耳で確認することです。うまく発声できているかわからない状態で練習を続けても、あまり効果がありません。
細かい音程の変化を自分一人で判断するのは難しいため、音程測定アプリを使いましょう。ここでは、ボイトレアプリの「Voick」を使用します。
アプリを開き、まずは「Voick公式コース」を選択しましょう。
コース一覧の中から、「初めてのボイストレーニング」を選びます。
いろいろなレッスンがありますが、今回は「きらきら星」に合わせてこぶしを発声してみましょう。「メロディに乗せて「A」」をタップします。
「スタート」を押すと参考音が流れるので、音程やリズムを目と耳で確認してください。
参考音が終わったら、続けてきらきら星を「あ」の音で歌ってみましょう。「あーあーあーあーあーああああー」というように、フレーズの最後から2番目の「あ」にこぶしを入れてみます。
自分の声が青い線で表示されるので、チェックしましょう。上の動画のように、こぶしを入れたところの線が山なりになったでしょうか?
各フレーズの終わりに「ああああー」を入れながら、最後までレッスンを続けます。
終了したら「もどる」を押し、歌い始めの地点に戻って「▶︎」をタップ。録音された自分の音声と、青い線の記録を見直してみましょう。
声があまり上下していなかった場合は、うまくできるまで繰り返し練習します。音を瞬間的に揺らして発声できるようになったら、いろいろな曲に取り入れてみましょう。
▶︎ボイトレアプリ「Voick」で、こぶしができているか確認する
録音しながらの練習でこぶしの感覚がつかめたら、いろいろな曲にこぶしを取り入れてみましょう。取り入れるときはまず、実際にこぶしを使っている歌手の曲を聞いて、やり方を真似をするのがおすすめです。
ここでは、カラオケで人気の楽曲の中から、こぶしの多い曲を男女別に紹介します。
こぶしを多く使った男性歌手の曲です。どの歌もこぶしを活用することで、印象深く個性的な雰囲気を醸し出しています。
Aメロの最初から、フレーズの途中にこぶしが使われています。
あさめええざめるたびに
きみのぬけがらが よこにいる
ぬくもおおりをかんじた
いつものせなかが つめたい
サビの「ない」の部分でこぶしが使われています。
みつめあうとすなおに おしゃべりできなああい
つなみなようなわびしさに
I know… おびえてる Hoo
めぐりあえたときから まほうがとけなああい
Aメロでこぶしが使われています。
ゆめなああらばどれほどよかったでしょう
いえずううにかくううしてた
こぶしを使った女性アーティストの曲です。こぶしを入れることで、力強さが感じられます。
Aメロで何度かこぶしが使われています。
そらをおしあああげて
てをのおおばすううきみ ごがつのこと
どうかきてほおおしい
みずぎわまできてほしい
Aメロのフローズの終わりでこぶしが使われています。
きみがこいいいしい
きぼうのひかあありは
サビでこぶしが使われています。
くるしうれしむねのいいいたみ
サビでこぶしが使われています。
たてのいとはあなた
よこのいとはわたしいい
ひと口にこぶしと言っても、歌手や歌よってやり方は異なります。曲の中に入れ込むには練習が必要なため、歌手の歌声と自分の発声を確認しながら何度もチャレンジしましょう。
カラオケ採点でお馴染みの「ビブラート」も、音を上下させるテクニックのひとつです。そのため、こぶしとどう違うのか気になる人もいるでしょう。
こぶしは、音を一瞬だけ上下させる手法ですが、それに対してビブラートは、音を安定的に何度も揺らすテクニックです。
カラオケ採点ではこぶしのほかに、「しゃくり」や「フォール」というテクニックも出てきます。
さまざまな手法を組み合わせて、採点結果を検証してみましょう。
ちなみに、ビブラートにはいくつかの種類やタイプがあります。気になる人はぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
カラオケ採点をしたときに、こぶしの回数が多くなる人がいます。
こぶしは適切に使うと、歌に力強さや華やかさを与えることができ、個性も出るため効果的です。しかし、多すぎるとくどくなり下手に聞こえてしまったり、採点で音程が不安定だと認識されて、減点になってしまう場合もあります。
とくに、無意識にこぶしが入り、採点で勝手にこぶしの回数が増えてしまう場合には、注意が必要です。そのようなケースでは、そもそも音程が適切に当てられていなかったり、歌の中で声がブレてしまっている可能性があります。また、声が裏返ったときにも、こぶしとしてカウントされる場合があるため意識してみましょう。
声をブレずに安定して出すためには、日々のトレーニングが必要です。毎日少しずつでいいので、自宅でボイトレにチャレンジするとよいでしょう。
こぶしとは、歌を装飾し、華やかさを引き出すテクニックです。瞬間的に音程を上下させるので、慣れるまでは難しい手法でもあります。また、入れすぎると減点につながるため、安定した歌声の中で、狙った箇所にだけこぶしを入れなければなりません。
こぶしをうまく活用するには、普段から自分の声を目と耳で確認しながら練習することが重要です。
自分の歌声を確認するには、「ボイトレアプリVoicK」がおすすめです。ぜひ自分の声を録音・確認しながら、こぶしマスターを目指してみてください!